御社のビジョン達成にベンチャーネットブログ:2018-5-07

13-07

おれの父親は膵臓ガンになってしまった。
もって6ヶ月とのこと…

「なんじゃそりゃ…」
はじめて聞いたとき、わたくしは全然実感がなかった。

わたくしは、パパが風邪をひいた姿すら一度も見たことがなく、
「肉体が丈夫なだけが自慢だ」
と父自身も常々言っていた。

そんなお父さんがガンだなんて…

私はお母さんが嫌いだけど、親父は大好きだ。

僕が高校を卒業して
芸大の写真学科に行きたいって言ったときも、
母親はつぶしがきかないと言って反対していたけど、
親父はやりたいことをやるべきだ!と賛成してくれた。

オレにとって、親父は良き理解者だったのだ。

24時間一日と、
日ごとにやつれていくお父さんを見て、
「もう助かる見込みはないんだな」と悟ったとき、
私は父が楽しそうなところを撮影することに決めた。

バイト先のギャラリーが
14日間個展をさせてくれると言ってくれた。
おいらは、大好きな親父の写真集をつくろうと決めた。

死んでゆく人の最期を写真に撮るなんて不謹慎だ!
…という人もいるかもしれない。
でも父は「面白そうだな」と言ってくれた。

病室で呼吸器をつけられたパパを撮影した。
お父さんが営んでいたうどん屋の常連客が次々と病室に訪れて、
あまり多くを話すことはできないけれど、
やさしい表情で迎える父親を写真に撮った。

親父が亡くなって、俺はお父さんの写真展を開いた。
ギャラリーに訪れたお父さんの常連客や弟子たちは涙を流し、
写真集をめくりながら、お父さんとの思い出を語ってくれた。

写真はオレと親父との共同作品になったと思う。
母との関係も少しずつよくなってきている。

あたしは親父の子供に生まれて、
本当に良かったと思う。